卒論提出まであと14日

 実は僕の卒論のテーマは「ポストモダン大学」なのだ。だから今日の質問会の議論は非常に参考になるのだった。
 卒論の内容について軽く。一章ではヨーロッパの中世大学から現代日本の大学までの変遷を追ってみて、時代ごとの大学の役割を考察する。
 二章では、最近日本では大学と卒業後のキャリアがうまく接続できていないことを論証する。そして大学のあり方の見直しが必要なことを確認する。
 三章では大学の役割を再定義し、ポストモダンの大学がどのようなものになるべきか構想する。


 ここで僕の教育に対するスタンスを書いておく。

 第一に。「教育は近代の宗教だった」という見方が教育学の中にある。僕もこの見方に賛成だ。宗教というのは要するに、「実は非合理的なのに信じられているもの」のことだ。逆に言えば、みんなが信じている間はそれは宗教ではない。真実の体系だ。宗教は信じられることによってのみ支えられている。
 教育に関して面白いのは、教育が達成されたこと(学校化)自体が教育の無効性を告発すること。価値観が周辺まで広がりきった瞬間、波のように告発が折り返してくる。

※これ↑ちょっと解りにくいかも。あとで補足する。

 第二に。一つのシステムが失効するとき、実は旧システムの権威が次のシステムの構築を促す、という仮説を僕は持ってる。つまり大政奉還が必要だということ。外部の圧力で幕府を倒そうって話なのに、幕府のトップの引継ぎ決定が必要っていうのは実は変でしょ? でもそれがないとスムーズな引継ぎができないんだよね、多分。できてしまったシステムをどう解体するかっていうのは組織論では結構重要なテーマだ。僕の仮説はいつか検証してみたい。

 僕は無駄に高学歴だ。しかも、教育を信じていない。こういう人が教育をぶち壊すのには必要だ、というのが上の二段落から導出される結論です。つまり。僕は偉くなって、僕が偉いことの源泉である教育を壊したいのだ。