最近考えてること

結局自分が日本人でしかなく、
現状では一億二千万人の市場を相手に
生活して行かなければならないのだ、
ということを日々考えている。


現在は海外で生活しているけど、
在外邦人相手の商売に過ぎない。
日本という国はおそらくこれから衰退していくだろうし、
特に私が現在飯の種にしている子供たちは、
少子化の影響で加速度的に減少していく。
このことには危機感を感じなければならないだろう。
現在の仕事を生涯続けることはないだろうし、
たとえ続けたとしても私が死ぬまでなんとか「市場」が残存して
逃げ切ることもありうるわけだが。


「日本語しか出来ない」というのは、やはり恐ろしいことだな。
「国際化時代だからー」とかいう牧歌的な次元とは別に、
生き延びるための最低限の保証として、
英語は不自由なく使えるようにしておきたい。
シンガ帰ったらブリティッシュカウンシルに通おう。


前の仕事と比べて今の仕事に遣り甲斐を感じるのは、
この仕事で身につく能力が
ほとんど完全にポータブルスキルであることだ。
たとえ今の会社を辞めたとしても
日本に受験というシステムがある限り、
もっと言えば日本人の多くがネイティブの英語話者に
なるようなことがない限り、
私の身につけている技術は売り物になる。
もっとも状況に応じて価値が目減りすることは十分考えうるから、
第二、第三のスキルを身に付けていかないといけないが。


世界に対して一人で立ち向かえるような
技術を身につけること。
これが私の二十代の目標になるかもしれない。