海に帰る

一般に「人間の故郷は海だ」というようなことが
特に何の説明もなく話題とされるとき、
実はそこには二つの可能性が存在している。


第一の可能性の場合、「脊椎動物が始めて陸に上がったとき」の話をしている。
具体的にはデヴォン紀に両生類が脊椎動物として初めて陸にあがったときのこと。


第二の可能性の場合、「サルが海からあがって人間になったとき」の話をしている。
なんのことかと思われるかもしれないが、
サルから人間にいたる過程のどこかで、
私たちの祖先が水中生活をしていたとする「アクア説」
という仮説が存在するのだ。


両者の区別をつけないと会話が
うまくかみ合わないことがあるので注意すべきである。
特に欧米のSFなんかでは割とアクア説が前提になっていることが多い。
別に多くはないが。


何でこんな話をしたかというと、
今日焼肉屋で社長と話してて「何をしてるときが幸せですか」ときいたら
「海を見ているとき」って返事されたからなのさ、ベイベー。