米文学史概説

今日から東京帝國大學の柴田元幸教授の授業にナニすることにした。
ということで、まずは3限「米文学史概説」に出場。
予備校の授業の予習が終わらず、ちらっと遅れて参加(10分程度)。
教室の前のほうでうろうろしてたら、
柴田先生に「あ、そのプリントを2枚持って座ってください」と言われる。
ワン・ペナルティー


ピルグリムファーザーの決起文(のようなもの)、アメリカ独立宣言などを紹介。
アメリカの根底にある自意識過剰な感じを説明。
対比するかたちでインディアンの世界観も紹介。
「昔は人間も動物もいれかわったりできた。
特に説明はない。世界はそういうものだったのだ。」
という内容に関して、「こういう感覚は理詰めの西洋にはないっぽい」
というようなお話。
それからセルフメイドマン、ベンジャミン・フランクリン
13の徳目を紹介。節制、沈黙、秩序、決断などなど。
フランクリンの徳目をひっくり返すとブコウスキーになる、
というお話。


全体に余裕のあるよい授業。

英語英米文学特殊講義

特に具体的に内容はきめてないらしい。


基本的にはポップカルチャーの話をするようだ。
そもそもカルチャーとはハイカルチャーで、それ以外なかった。
ポップカルチャーという言葉は1950年代以降に登場した。


まあしかしアメリカ文学というのはそういうお堅いものを
やりこめるという志向はもともともっており
(そういう言葉遣いはしなかったですが、
いわゆるgentle traditionへの抵抗ってやつでしょうね)
ホーソーンとトウェインの時代的な意識の違いを紹介。
ホーソーンは「俺は純文学書いてるのに下らないものが売れてむかつく」という手紙。
トウェインは「俺はナンセンスを書き散らして神の子を笑わせるぜ」という手紙。


今日はそこまで。
次回以降、シュワルツ(?)、ボールドウィン
インガルス(?)、カーヴァーなどを読んでいく。


最後、チラッとケリー・リンクという作家を紹介。
いま最高にいけてるらしい。
少女探偵のお話。
少女探偵といえばアメリカではなんとかいうものが
すごく有名で、有名だけど固有名詞が出てこない、
なんだっけ、固有名詞。としばらくうなっておられた。
これですかね。


http://www.aga-search.com/831nancydrew.html


最初のセクション名が、
"The girl detective's mother is missing."
なのだが、これはこの有名な少女探偵の母がいないという
ポップカルチャー的な知識がほとんど無意識レベルで染みこんでるからで、
面白い、ということです。
データベースってやつですね。ポストモダン

てつのくじら館

「てつのくじら館」こと海上自衛隊呉資料館。
今年4月5日にオープンしたばかり。
いきたい…。しかし呉。遠すぎる。


http://www.jmsdf-kure-museum.jp/


ここのなにが凄いかというと、
用途廃棄済、つまり実物の潜水艦がまるまる付属していること。
「てつのくじら」ってそういう意味かと。
日本の潜水艦は静粛性が高く性能がよいらしいです。
それは要するに原子力潜水艦ではないということなんだが。