しまった終了された

帰ってきたら質問が終了していた。残念。
遅まきながらここです。
http://www.hatena.ne.jp/1108845953


しょうがないからここに書こう。
端的にいって。質問が間違っている。

 「文科系と理科系の本質的な違いは何なのでしょうか。

 但し、実験できるか否かという観点は除いてお答えください。
 なお、回答にあたりあなたの専攻を付した上でお答えください
(というわけで、本質問は、高校卒業者を回答希望対象にしたものではなく、
 大学卒業者をそれにしたものです)。」
というのが質問であるが、
「文科系」「理科系」というのは形容詞である。
どういう名詞にかかるかで意味が違いますね。


想定できる名詞は「人間」と「学問」である。
寄せられた回答でも、これらのどちらかに対する考え方が
(区別を曖昧にしたまま)述べられている。
ちゃんと分けよう。


いち。
「文科系人間と理科系人間の本質的な違いはなにか?」
簡単です。
「文系の学部を卒業した人は文系」、
「理系の学部を卒業した人は理系」です。
そして、文系の学部、理系の学部を決めるのは文部科学省です。
お役人(とか)が大学設置基準に照らし合わせて決めます。
これらは単に制度上の取り決めに過ぎません。


ただし、以下のことに注意してください。
  Q1.文系学部・理系学部の両方を卒業した人は?
  A1.両方、もしくはどちらでもありません。個人の好みで自称して下さい。
  Q2.どちらも卒業していない人は?
  A2.どちらでもありません。自称しないでください。


に。
「文科系学問と理科系学問の本質的なちがいはなにか?」
これは少し頭のご不自由な方の質問です。
理系文系は先ほど申し上げたとおり、制度上の取り決めに過ぎません。
学問というのは非常に広範に、しかも関係しあいながら存在しています。
大学というところはそれを必要に応じて切り分け、
パッケージングして学生に提供します。
しかし、その切り分け方や、パッケージングの方法は
担当する先生により異なります。
よって適当です。


多くの回答者が「理系も文系もないよ!」と述べているのは
上記のような事情によります。
ですが。このようなご返答も少々ご不自由な感じがいたします。
おそらく質問者が潜在的に込めていたのは、
以下のような内容ではないでしょうか?


に’。
「科学と、それ以外の学問の本質的な違いとはなにか?」


はい。ここにいたってやっと考察するに値するテーマになりましたね。
この質問は、以下のような分類を想定しておりましょう。


「世界には、学問と非学問が存在する。学問には、科学と非科学が存在する。」


さて。それでは学問と非学問の境目はなんでしょう。
そして科学と非科学の境目はなんでしょう。
これこそが今回の質問において、質問者が真に問うべき問いでしたね。


皆さん考えてください。