ハードキャンディ

渋谷のシネマライズで『ハードキャンディ』という映画を見た。
出会い系で32歳のイケメンフォトグラファーが
14歳の少女を引っ掛けるところから話が始まる。
フォトグラファーは結構イケメンだが実はペドファイル
なんか少女を自宅に連れ込んでいやらしいことをしようとするのだが、
実は少女のほうがフォトグラファーをはめようとしていたのだった!
というお話だった。


見ていたら鬱っぽくなってしまった。
昨日カミール・パーリア読んでたのも関係あるな。
なんでしょう、
欲情することに対する浅ましさのような感情ですね、これは。
パーリアは欲情も肯定しちゃうけどね。
そういう現実的なスタンスは嫌いじゃないけど、
ドゥオーキンみたいなラジカルなスタンスの方が異常っぽくて好感持てるな。
ドゥオーキンはポルノすら反対派だからね。


ハードキャンディ』のフォトグラファーは
最初見た感じそんなに異常な感じでないのに、
少女に「この異常者め!!」みたいな扱いを受けていてかわいそうになる。
ラストで実はフォトグラファーが別の少女の殺人事件に関与していることが判明し、
なるほどーやっぱり悪いやつだったのかーといったところでおしまい。


ちなみに監督は日本で起きた事件にインスピレーションを受けてるとか。
女子高生が売春を持ちかけてきた男の財布をホテルで盗んだという事件。
結局、「異常な人が異常な人をおとしいれる」話なので、
大変心の寒くなるご時勢ですよね。ということか。