8時間労働

眠れないのをよいことに
最近考えていたことをつらつら書く。


8時間労働は長い、という話。
世間の皆さんは毎日8時間くらい働いておられますが、
これは長いのじゃあないですか?
まあ人によるのでしょうけど。
この8時間という数字は特に何の根拠もなく
慣習化されておりますが、
まあ一応基準になっているのは労働基準法です。


日本の会社では1日8時間以上働いていけないのです。
でもまあ皆さん大体残業とかされていますが、
あれは36協定による例外規定なのです。
なので、労働組合とか労働者の代表とかが認めなければ
本当は1日8時間より多くは働いちゃいけないのです。


で、その労働基準法ですが、戦前は工場法というのがあって、
女子供は1日12時間以上働いてはいけないことになっていました。
12時間て長いだろ。しかも男は対象外。ひどい。


前置きが長くなりましたが、
要するにいいたかったのは労働時間の長さの規定というのは
別段なんの根拠もなく、その時代の適当な合意で決まっているのです。
さらにいうと一斉始業・一斉終業というのも根拠はもうありません。
これはかつて蒸気機関で工場を動かしていたとき、
ボイラーを稼動できる時間に集中して工員が必要だったためにできた制度です。
ということは、電気ができた時点で必要なくなった制度なわけです。
でもまだあるのです。すごいですねー。


近頃、労働裁量制とかホワイトカラーエグザンプション
とかいうのが流行っていますが、
これは要するに「時間はどうでもいいので、アウトプットを出してほしい」
ということなわけです。
しかしおそらく、結果的にはサラリーマンの労働時間が長くなることでしょう。
生産性の高いホワイトカラーというのはほとんどいないからです。
そしてホワイトカラーの生産性を上げる方法というのもよく解っていません。
「20世紀の間にブルーカラーの生産性は50倍になった。
しかし、ホワイトカラーの生産性は、ほとんど変わっていないか、むしろ下がっている」
という偉い人の意見もあります。


で。唐突に結論です。
結論というか、はっきりいって直感なので、
あまり論理的な帰結ではありません。
なぜなら体調が悪いので、あまり深く物事を考えられないのです。
で、結論ですが、これからの労働者諸君は何を目標にして働いていけばいいのか。
それは「時給をあげるように働く」ということではないでしょうか。


時給が倍になれば、労働時間は半分ですむのです。
どうせこれからはいろいろな業務が外注に出され、
きりはりになります。
なので、そういう業務の中で時給の高いものを
マスターしてけばいいのではないでしょうか。


おしまい。