グッド・オールド・デイズ

退社して以来、初めて某鉄鋼会社の友人に電話した。
電話したら、そいつも辞めていた。
久々に話したら、懐かしかった。
過去の労働の記憶は甘美である。


私の同期の某N社系の工程担当は全員退職したそうだ。
私の選択はたぶん間違っていなかったということだろう。
(入ったのが間違いという説はある)


ただ、夜、ぼんやりと光る鉄の塊の赤、
もの悲しい音色でなくコークス工場の機械、
見渡す限り広がる工場と、その上の空の景色は、忘れがたい。