Googleとリクルート

寝られないのでこの間思いついた与太話を。
Googleがこれから何をしたらいいかという話です。
(誰かがもう言ってたらごめんなさい)


さて。
世界で最も注目を集めている会社の一つGoogleは、
いろいろな会社と比較されています。


例えば検索でいえばYahoo。
どっちの検索のほうがいけてるのか、みたいな話はよく聞きます。
一般にエスタブリッシュメント側の人はYahoo、
ベンチャー肌の人はGoogleが好き、
というような印象を私はもっています。
どうもでいい話ですが。


Microsoftとの比較もよくされます。
これは要するに、
いま私たちはOSを込みでパソコンを買って
その上にいろいろなアプリケーションを走らせているわけですが、
(でまあ多くの人はMicrosoftWindowsを買っているわけですが)
Googleは同じようなアプリケーションを無料で
インターネット上で使えるようにしたりしているわけです。
メール機能とか表計算とか。
こういうのがゆくゆくは競合するのではないか、という話です。


で。そういう話はまあよく聞くわけですが、
もっと本質的な部分で競合する会社はないかと考えていたわけです。
で、日本のビジネス界では実はリクルート社が同じことを
しているのではないかと思いました。
なんでか。


リクルートという会社は出版とか人材サービスとかやってるわけですが、
抽象度の高い言い方をすると「情報のマッチング」を行っているわけです。
何かある情報を必要としている人に、
その情報を与えたがっている人を引き合わせる
プラットフォームを提供しているわけです。
例えばリクルート社の稼ぎ頭である就職支援サービス「リクナビ」というのは、
「就職したがっている学生」の情報を集めて、
「採用したがっている会社」に渡す(またはその逆)というサービスです。
学生は世界にどのような会社があるのかを完全に知っているわけではありません。
企業も同様に、世界中にどのような学生がいるのかを知っているわけではありません。
リクナビはこれらの不完全な状態を裁定化する働きをしています。
いわば、不完全市場を完全市場に近づけているわけです。


で、この仕事はGoogleのしてきた「検索」と全く同じです。
Googleリクルートも情報の不均衡をマッチングすることが売りの会社なわけです。
ということは、ちょいとプラットフォームを作れば
Googleがこういう類の就職支援とか人材紹介を事業化するのは簡単なはずです。
リクナビ」というソフトウェア自体は新日鉄ソリューションさんか誰かが
こつこつつくってるんでしょうし、技術的にもそんなに面倒ではないはず。
現在、リクナビの採用広告掲載は、企業に営業の人が行って
一本何百万円とかでとってきているわけですが、
Googleがやるなら、学生も企業の人も勝手に自分たちの情報を
無料でプラットフォーム上に上げまくる仕組みにすればよいと思う。
収入はそのプラットフォーム上に流れる広告からとる。


で、人事の人と学生がお互いに自分の条件にあう学生/企業を検索しあって、
やりとりできるようにすればいい。
こうすれば更に人材の流動化が進んで、私的には非常によいと思う。
問題はたぶん個人情報のセキュリティとスパムだろうけど、
まあそれはなんとかなるでしょう(適当)。
いまでも人材サイトとかで企業からのスカウトメールなんてのが
売りになったりするが、将来的にはすべての就職活動がそのようになる。
さらに状況がすすめば、プラットフォームすら必要なくなる。
ブログとかに「就職したいなー」って書いとけば、面接の通知が届くようになる。
それこそGoogleの検索窓に「就職」とか「採用」とか入れるだけで、
候補の企業や学生が見つかるようになる。


ということで、Google様実装をお願いします。
ていうか何で俺はGoogleに提案してるんだろうな。


まあでも、実際にはリクルートGoogleが競合する可能性より、
協業してお互いに儲かるようになる可能性のほうが高いんだろうな。
まあそんな感じです。


寝ます。さよなら。